2018年4月29日日曜日

韓国の受験事情

お隣韓国は学歴社会である。


すべての国を知っているわけではないが、韓国ほど「大学名」が人生に効いている国も少ないのではないかと思う。日本や中国よりもウェートが大きいと思う。

私は4年ほど前、計1ヶ月ほど韓国に滞在していた。韓国の大学に客員研究者として滞在していた。

行っていた場所は、大田(テジョン)という韓国の真ん中あたりにある都市である。韓国では5番目に大きい都市とのことであった(1番がソウル、2番が釜山・・・あとはなんだろう・・)。

このテジョンは学園都市で、私が滞在していた大学はChungnam National University(チュンナムナショナル大学、忠南大学校)という大学であった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%A0%E5%8D%97%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%A0%A1

学生数が26,000人という巨大な総合大学で、キャンパス内にバスが走っているほど大きい大学である。冬場に行ったので歩くのに苦労した・・・

韓国の話も色々と聞いてきたが、やはり大学受験が非常に重い。

特に大学名が重要であるということである。大学院の名前はあまり学歴には関係ないそうで、これは日本と似ているかもしれない。

韓国の場合は学歴での差が激しいらしい。大学教授の7割は、ソウル大学卒とのことだった。これはかなりの割合である。

日本ではさすがに「大学教授の7割が東大卒」ということはない。

特に、私の自然科学の分野では、学術論文が非常に重要視される。そして、学術論文が掲載される雑誌には「ランキング」のようなものがあり、ランキングの高い雑誌にどれだけたくさん掲載できるかが最も重要視される。

このため、自然科学の分野では、大学名というのはあまり重要視されない。

韓国でももちろん学術論文は重視されているが、その前の足きりがあるということだろう。この辺はずいぶんと違う気がする。

韓国に滞在していた時には、小学生くらいの子供が夜の9時過ぎるくらいにカバンを背負って帰宅していた。塾帰りだろう。韓国はわりと治安がいいので、みんな自分たちで歩いて帰宅しているようだった。韓国の子供達も大変だなあと思った記憶がある。

行き過ぎた大学名での選別はよくないとは思うが、社会のルールである以上、そのルールで戦わなければいけないのだと思う。これは日本でも同じなので、やはりそれなりの大学に入り、自分の選択肢を広げてから進路を決めた方が良いのではないかと思う。


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