いわゆる偏差値の高い”良い大学”に入ること、そして、世間に知られた有名な”良い会社”に入ることを目指す子供は多い。いや、正確には、「子供に目指させる親が多い」と言った方がいいかもしれない。
これは批判されるものではなく、できれば自分の子供には少しでも良い大学に入ってもらい、良い会社に入ってもらいたいと思うのは、自然なことであると思う。
一昔前だったら、偏差値が高く、有名企業というのが”良い大学”、”良い会社”の意味だったと思う。
今でも変わってはいないが、昨今は特に企業については「働き方」も重要視されている。
有名大学を卒業して、有名企業に入っても、過労などで心身を崩しては仕方ないし、実際にそのようなニュースが駆け巡るからである。名前だけではなく、働き方を気にするのはとても素晴らしいと思う。
一方、大学はというと、まだまだ「大学名」へのこだわりが強いと思う。
大学では学生は学部を選び、専攻を選んでいく。しかし、その専攻の内容で就職するとは限らない。企業の方も、自分の内容については自社にノウハウがあるので、少し専門を外れた学生を欲しがることがある。このため、内容よりも大学で選ぶこともある。正確には大学名で足切りされることがあると言った方がよいかもしれない(いうまでもなく、必ずあてはまるわけではない)。
こうしたことから、少しでも進路の選択肢を広げるために(自由度をあげるために)、”良い大学”を目指すということは決して悪いことではない。入ったことのない高校生に「中身で選べ!」なんていう方が酷だと思う。
とはいえ、人によって合う合わないがあるのは当然である。だからこそ、ブログなどを通じて情報を発信し、それぞれの学生にあった大学に進んでもらうことを切に願っている。
親が望んでも”良い大学”、”良い会社”に入るかはわからないし、それが幸せとも限らない。どうしても親としては自分の体験談や願望を子供に反映してしまう。ただ、大学教員であるため、少なくとも大学内の情報は入ってくるので、このブログでも適宜発信していこうと思っている。
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