2018年8月26日日曜日

大学教員は、年間いくらおごるのか。

おごる話が出てきたので、ブログでじっくりと話をしたいと思う。

大学教員、つまり先生であり、研究室にはポスドク、テクニカルスタッフ、大学院生、学部生がいる。総勢24名である。研究室のPIである。

先生である以上、おごったりすることも多い。うちの研究室は、飲み会の頻度が多くないが、開催されるからには当然多く払う。

他にも、共同研究などで外部に打ち合わせにいくには手土産を持っていく。何度も尋ねている人のところには手ぶらで行くが、1、2回目の人には当然お土産を買っていく。また、学会に行けば、当然家や研究室にお土産を買う。飲みにも行ったりする。

さらには、細かい研究室用品も面倒だから自腹で買ったしまったりする。

さて、年間いくらくらい自腹で使っているのだろうか。せっかく考えてみた。。

1. 飲み会、お祝いなど
研究室の飲みはあまり多くない(自分は公式行事しか参加しない)。新歓、研究室旅行、忘年会、追いコンである。また、最近では論文が通ると叙々苑に行っている。新歓などは1回2、3万円、叙々苑は人数によるが1回数万円だろうか(今年は2回開催、もう一回くらいありそうだ・・)。

さらに研究や講義などで、ゲストが来たときには飲み会を開催する。少なくとも2、3万円は払うことになるだろうか。

また、農芸化学科の会、生明祭り、組合のチャリティーなど、大学に関連する催し物も結構ある。だいたい1万円ずつ取られるだろうか。。

これを合計すると、年間30万円は絶対超える。

2. 学会関連
学会で旅行に行けていいな、なんて思ってはいけない。。現地で学生やスタッフにおごったり、研究室や家族におみやげを買っていく必要がある。


また、交通費が全部出ないときもある。どうしてもタクシーを使わなければ行けないときもあるが、タクシー代はでない。

さらに大きいのは、学会参加の際の懇親会費である。付き合いで参加をしなければいけないことも多い。そして、教員はかなり割高であり、まあ寄付的な意味合いもある(←教員の方は、このつらさに賛同してくれると思う)。

ということで、1回の学会で、1万円のマイナスでは絶対に効かない。2、3万円は最低使う。いや、もっと使っている気がする。

1年間に学会に5回行けば15〜20万円である。

3. 研究打ち合わせ関連
社会人は当然だろうが、どこかを訪問して打ち合わせをするときに、手ぶらでいくことは少ない。会社ならば経費で落ちるかもしれないが、研究者の場合自腹である(交渉をすごく頑張れば、経費として落ちるかもしれない)。当然だが、1,000円のお菓子を買っていくわけにはいかない。もう少しましなものを買う必要がある。

こちらからお願いして偉い方とディスカッションをする場合は、お酒なんかも持っていく。当然それくらいの値段になる。

また、ゲストが来れば少しはお菓子やお茶を用意する必要がある。

それほどの額ではないが、年間数万円はかかるだろうか。


ということで、これだけでも合計すると、年間60万円、月5万円の計算だろうか。研究関係の自腹の額を計算していないので、おそらく年間100万円近くではないかと思う。いや、本当のところはちゃんと覚えていないので、よくわからない。

ただ、このようにおごったり、お土産を買ったりすることが多いのだが、大事なことがいくつかある。自分で決めているお金の使い方のルールがある。

1. 自分がおごってもらえなかったからといって、下の世代におごらないことはしない(←正直、全然おごってもらえなかった世代)

2. お金は使えば使うほど、収入が上がる。ビジネスで成功した人が口をそろえて言うセリフである。これは実体験として本当だと思う。

3. 均等にはおごらない。論文を筆頭著者で書いた人、研究室の共通の仕事をたくさんした人など、頑張った人に傾斜配分する。

4. おごってもらうのが当たり前になったら即停止。おごってもらって当然、おごってもらえないと文句を言うようになるのは、お互いにとって良いことが全くない。

5. おごったからといって、見返りを求めない。見返りなんかなくとも、長期的には十分得をしているはず(正確に言うと、ケチな人は長期的に損をしているので、相対的に得をしている)。

だろうか。5は大事である。「おごったから〜」、「お土産渡したから〜」なんて卑しい考えをしてるとすぐに相手にバレるし、それならいらないという人も多いと思う。気持ちよくおごったりお土産を渡すことが重要であると思う。

ということで、効果的なお金の使い方は社会人にとってとても大切で、大学教員も同様である。 何歳になっても楽になることがないのだろうが、知恵を絞ってお金を稼ぎ、頑張る人にどんどん配分していきたいと考えている。

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