2018年9月17日月曜日

敬老の日と世代間闘争

本日は敬老の日。年配の方を敬う日である。

ただ、いつの世も世代間闘争というものがある。どの世代でも「老人は甘い汁を吸いおって!」と憤る。自分の氷河期世代はもちろんこのような発言はよく耳にする。

一方で、上の世代は上の世代で、自分たちよりも年上に対して同様の感情を抱いていたらしい。いつの世も、どんな世代も人を羨む気持ちはなかなか無くならないのだろう。

自分もほんの3年前まで任期制の研究者として過ごしてきた。任期制とは1年ごとに職があるということで、非常に不安定である。また、ボーナスや退職金もない。

任期制の研究者が急増したのはここ最近の話で、それまでに定年制の職を得ていると、研究成果を残さなくてもクビにはならない。定年制の研究者の場合、頑張っている人とそうでない人の差が激しすぎるのが問題の1つである。当然、後者に対しては、若手研究者の呪詛を聞くのだが、だからと言ってポジションが交代になるわけではない。確かに理不尽な面も多い。

自分は今安定的なポジションを得て、少しは落ち着いた考えができるだろうか。研究成果だけでなく、いろんな仕事があるので、「働いていない!」の範疇は少し狭まった気がする。それでもポジションというのは、平等ではないなと思うが。

こういう状況の中で、若者に「敬老」まで強いるのは結構難しいと思う。ほとんど死語ではないかと思う。自分たちの行いは、必ず自分たちに返ってくる。社会全体はどうあれ、自分は若者たちに還元する行動をしなければいけないと思っている。



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