2018年12月8日土曜日

アルバイトは大学生活の鬼門

たまには大学生について。

現在明治大学農学部の教員であるが、理系ということもあってか、基本的にはとても真面目な学生が多い。みんなよく勉強していると思う。

とはいえ、みんながみんなすんなり4年間で卒業するわけではない。やはり留年してしまったり、休学してしまう学生もいる。

理系は一般的にそうかもしれないが、農学部は授業が結構厳しいので、そのせいで留年してしまう学生もいなくはない。

勉強がいやになってしまったり、人間関係になやんで来なくなる学生もいることだと思う。

しかし、大学教員として学生を見ていると、大学生活がうまくいかなくなってしまう大きな要因の1つが「アルバイト」である。


成績が落ちてしまった子と話をすると、実は結構真面目な子が多い。「え、なんでこんな賢そうで真面目な子が?」と首を傾げたくなることもある。

いろんな要因があることは間違いないが、その1つに実はアルバイトを真面目に頑張りすぎてしまうことがある。

店側は、「アルバイトといえども社員と同じようにがんばれ!」なんて言って、安い時給でたくさんの労働をさせようとする。

自分が大学生の時も、塾の講師といえば授業時間しか給与が発生しなかったのに、準備や後片付けは必須と言われていた。

また、週2日くらいで働こうと思ったら、いつのまにか頼まれて週3日になり、さらにどんどん増えて・・・と、油断するとアルバイトの量が増えていきそうだった。

自分はすっぱりと辞めるタイプだったが、こういうのに断りきれない学生がいるのは想像に難くない。いいように使われて、学業がおろそかになったとしてもアルバイトの雇用主は助けてくれない。当たり前のことだけれど、いざ組織に組み込まれてしまうとなかなか抜け出せなくなってしまう。

最近ではブラックバイトも有名になってきたけれど、とにかくアルバイトのしすぎは禁物だし、無理な労働をさせられそうになったら大学にでも親にでも、周りに相談すべきだと思う。

アルバイトでお金を稼いだり、少しは社会勉強になるとは思うけれど、必ず上限を作って、時期が来たらすっぱりと辞めることが必須だと思う。

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